日々雑感(171213)

1.「or」の話

英語って難しい、英語ネイティブの思考法って私のような日本語ネイティブとは全然違うな、と思うことがしばしばあります。
先週対訳取りをしていた明細書で、「or」の使い方でそう思うことがありました。

英文が
“The authentication devices 110-112 are communicatively coupled to the client through an interface 102 (e.g., an application programming interface or API) exposed by a secure transaction service 101 .”

日本語訳が
「認証装置110~112は、セキュアトランザクションサービス101によって露出されたインターフェース102(例えば、アプリケーションプログラミングインターフェース又はAPI)を介してクライアントに通信可能に接続されている。」

問題は” an application programming interface or API”のところ。
“API”は”an application programming interface”の略語なのだから、「又は」ではなくて、「つまり」とか「すなわち」で訳すべきだと思うのです。

ここでは誤訳だとか言いたいのでなくて、最初に書いたように英語ネイティブはどのような思考法というか発想法をしているのだろう、面白いし、難しいなということです。

つまり”A or B”という語法が、A=BでもA≠Bでも使われるというのが日本人の思考法からは絶対生まれないと思うのです。

そして英語の翻訳って本当に難しいとも思います。
上の文章だって”API”=”an application programming interface”と知らなければ、普通に「又は」って訳してしまいますよね。

少しネットで調べたら、「翻訳の泉」に面白いことが書いてました。

or は文脈によっては「または」以外の形で訳すべき場合があります。命令形の後では「さもないと」と訳すことは御存知でしょう。まず、言い換えの or があります。普通は「すなわち」と訳しています。ただし、普通の or も誤って「すなわち」と訳す人がよくいます。言い換えであると確信できない場合は、誤訳となるのを避けるため、「または」としておく方が無難です。言い換えを「または」と訳すのは不十分な表現ではあっても誤訳とまでは言えませんが、選択のorを「すなわち」と訳すのは明らかな誤りだからです。

実はプログラミングでも「or」は最重要ワードの一つです。「and」との組み合わせで下手なプログラマが書くと、他の人が見たら意味が分からないソースになることがよくありますし、バグの温床にもなります。

そして一つ重要なこと。英語だろうが、日本語だろうが、よく使われる言葉や単語を理解するのが一番難しいということです。

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